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映画タイタニックは忠臣蔵?
単なる一過性の現象だと思っていたタイタニックブームは、どうやらそうではないらしい。 今でも次々と関連本が出されたり、真偽の程はともかく、映画の続編が作られるだの、また復元船計画が 発表されたり、極め付きは沈没現場えの潜航ツアーが実施されるとか。 インターネット上にも多数の関連サイトが見受けられる。 やはりこれらは、引き上げ品展や映画の影響なんでしょうかね? それに実態はよく知らないがRMS タイタニック社やホワイトスターライン社と名乗る法人が企業活動を行っているらしい。 過去にも、数多いタイタニックものの映画では特に評価が高かった’58年のケネスムーア主演ものが 上映された頃に、チョットしたブームがあったとイギリスの古いディーラーが話していた。 この時のそれはタイタニックやWSL社に関する品物の値段が高騰したというだけの事で、今回のような 拡がりは見せなかったようだ。 ところで今度の、と言っても既に旧聞かもしれないが、キャメロンのタイタニック、空前の予算で製作発表 された当初、欧米の客船愛好家やディーラーの間ではあまり話題にはならなかった。 何でまた今更という、むしろその陳腐さが語られるくらいだったように思う。 そのうち再現される船体やセットの事が話題になりはじめた。 過去の映画でも船殻の一部やボートデッキ等の再現シーンは見られたが、船内は既存の客船を利用したり、 セットを組んでもデザインが違っていたりした、というのもボクも含めて連中はタイタニック内外装の写真 が頭の中にあるので、備品のデザインが違っていたり、又あるシーンではこれはクィーンメリーの、あの場所 で撮ったな、とかミョーにそんなことが気になったものです。 が、今回のは小道具に至るまでどうやら、本気で再現するらしいということで関心はモッパラその方面に集中していった。 ということで、さてイヨイヨ本編を拝見! 感動モノでした、がイヤハヤ疲れました。 冒頭からどのシーンやカットでもスクリーンから眼が離せないんですね、これが。 それどころか短い静止カットでも画面の隅々まで視線を縦横に走らせる必要があり、それがエンエン続くわけですから、視神経がソリャ疲れますわな。 物言わぬ背景のすべてに脱帽! 感動の対象は、ロープ一本から紙一枚にまでおよぶ”考証”への努力。 イギリスの知人などは、’そのセットを絶対に壊すなーっ’と叫びそうになったそうな。 イヤ同感。 まるで”タイタニック体験ツアー館”に入ったようなもんでしたね。 大方の感動の対象となったストーリーに関しては、そんなわけでも一つ印象には、、、そうボクにはラブ ストーリーに感情移入して楽しむなどという映画ではなかったのです。 しかし興行的には、この部分こそがヒットの最大要因であったことには間違いないでしょう。 史実としてのタイタニックストーリーは誰でも知っている。 過去の映画は史実に焦点をあてて作られました。或いはレイズ ザ タイタニックのような全くのフィクション(これはカッスラーの原作本の方が百倍面白い)もあったが、それでもそこそこヒットした。 キャメロン作品の成功は、史実はあくまで濃密で忠実に、そこえ二人の若い主人公を登場させて練られた ストーリー性を昇華させてゆく。そんなふうに思える。 あれ、こんな設定の映画は他にも、、、、と、ここで忠臣蔵を思い出したワケです。 映画タイタニックは忠臣蔵? そうなんです、じつに共通点があるのです。 誰もが知っている結末なのに、その都度大掛かりなセットを作り何度も映画化されている。 一つの限られた集団が運命共同体となり、決して避けられない結末へとなだれをうって突き進んでゆく。 そして最後は、涙と感動に包まれながら終了する国民的歴史映画。 どちらの物語にも主人公の候補者には事欠かない。忠臣蔵は脱落者を含めて義士は百数十名、タイタニックは二千名以上。そこに凝ったフィクションを少し加えれば、いかようにも魅力的なストーリーが構築できる。 ネ、似ているとおもいませんか? それじゃぁ大石内蔵助は、スミス?、、なら浅野内匠頭は、、イズメイ?、、 そんな、全然違うなこりゃ、それにタイタニックは仇討ちものじゃなかった。 |